ランドセルに使用されるソフト牛革とは?牛革の特徴を解説

ランドセル選びといえば、色やデザイン、そして「軽さ」を重視する方が多いかもしれません。
しかし、6年間という長い時間、毎日お子さまの身体に触れ続けるものだからこそ、見過ごせない大切なポイントがあります。
それが、ランドセルの「背あて」の素材です。
特に、お子さまの背中や肩に直接触れる部分には、快適な通学を支えるための工夫が凝らされています。
今回は、その中でも「ソフト牛革」という素材に注目し、その特徴や魅力についてご紹介します。

Contents

ランドセルソフト牛革とは何か

お子さまの身体に馴染む天然素材

ソフト牛革は、その名の通り、牛の皮を柔らかく加工した天然皮革のことです。
ランドセルでは、主にお子さまの背中に当たる「背あて」や、肩ベルトの裏側といった、身体に密着する部分に使われています。

天然皮革の最も大きな特徴は、使い込むほどに持ち主の身体に馴染んでいく点にあります。
革の財布や靴が、使ううちに自分の手にしっくりきたり、足の形にフィットしてきたりするのと同じです。
ランドセルの背あてに使われるソフト牛革も、お子さまが背負い続けることで、一人ひとりの背中のカーブや凹凸に合わせて少しずつ形が変化し、まるでオーダーメイドのようなフィット感を生み出していきます。
この「馴染む」という特性が、6年間の快適な背負い心地の秘訣なのです。

通気性と吸湿性に優れた素材

お子さまは大人よりも汗をかきやすいものです。
特に、暑い夏に重いランドセルを背負って登下校すると、背中は汗でびっしょりになってしまうことも少なくありません。
そんな時、ソフト牛革の優れた通気性と吸湿性が活躍します。

実は、牛革には人間の皮膚と同じように、目には見えない無数の毛穴が存在します。
この毛穴が呼吸するように、汗や湿気を吸い取って外へ逃がしてくれるのです。
例えば、冬に履くブーツを思い浮かべてみてください。
人工素材のブーツは蒸れやすいですが、天然革のブーツは比較的快適に過ごせることが多いのではないでしょうか。
これと同じ原理で、ソフト牛革の背あては汗による蒸れを軽減し、お子さまの背中を快適な状態に保ってくれます。
吸い取った汗は、ランドセルを背負っていない間に自然と乾くため、次に使うときもサラッとした感触です。

気温に左右されず快適な素材

天然素材であるソフト牛革は、気温の変化に強いという魅力も持っています。
これは、まるで天然の大理石に似た特性です。
真夏の暑い日に大理石に触れるとひんやりと感じる一方、冬の寒い日でも化学製品のようにキンキンに冷たくなることはありません。

ソフト牛革も同様に、夏の暑い日には熱を溜め込みすぎず、冬の寒い日には冷たくなりすぎないという性質を持っています。
これにより、一年を通して背中が快適な温度に保たれやすくなります。
四季の変化がはっきりしている日本の気候の中で、季節を問わず快適な背負い心地をサポートしてくれるのは、天然素材ならではの大きなメリットと言えるでしょう。

ソフト牛革の長所と短所は何か

成長に合わせてフィットし続ける

小学校の6年間で、お子さまの身体は驚くほど大きく成長します。
身長が50cm以上伸びることも珍しくありません。
そんな大きな身体の変化にも、ソフト牛革は柔軟に対応してくれます。

ソフト牛革には、一度フィットした後も、多少伸びても元に戻ろうとする力があります。
そのため、お子さまの体格が変わっても、その時々の身体にすっと馴染み直し、常に最適なフィット感を保ち続けてくれるのです。
ある実験では、姉妹が目隠しをして互いのランドセルを背負うと「これは私のじゃない」とすぐに分かり、自分のものを背負うと「これだ」と瞬時に分かったそうです。
これは、ランドセルが持ち主の背中の微妙な凹凸まで記憶し、世界に一つだけの形に馴染んでいる証拠です。
背中にぴったり密着することで、ランドセルの重さが背中全体に分散され、体感的に軽く感じる効果も期待できます。

人工皮革より蒸れにくく快適

ソフト牛革の長所として、人工皮革(クラリーノなど)と比較した場合の快適性が挙げられます。
先ほども触れましたが、天然の毛穴を持つ牛革は、通気性と吸湿性に非常に優れています。

一方、人工皮革も技術の進歩により通気性を高める工夫がされていますが、天然皮革が持つ自然な呼吸機能には及びにくいのが現状です。
特に汗をたくさんかくお子さまや、肌がデリケートなお子さまにとっては、この蒸れにくさの違いが、あせもなどの肌トラブルを防ぎ、毎日の通学をより快適なものにしてくれるでしょう。

油性の汚れは落ちにくい

多くの長所を持つソフト牛革ですが、注意すべき点もあります。
それは、油性の汚れが落ちにくいという短所です。
柔らかく加工されているため、油性マジックのインクなどが染み込んでしまうと、完全に取り除くのは難しくなります。

もちろん、ランドセル本体に使われる牛革には防水加工が施されていることがほとんどですが、背あては身体に馴染む柔らかさを優先しているため、特性が少し異なります。
とはいえ、日常的な汗や水滴程度であれば、乾いた布で拭き取るだけで簡単にお手入れができます。
油性ペンで落書きをしないように気をつけるなど、少しの注意で美しく保つことが可能です。

まとめ

今回は、ランドセルの背あてなどに使われる「ソフト牛革」について、その特徴や長所・短所をご紹介しました。

・ソフト牛革は、お子さま一人ひとりの身体に馴染む天然素材。

・無数の毛穴による優れた通気性と吸湿性で、汗をかいても蒸れにくく快適。

・気温に左右されにくく、一年を通して心地よい温度を保つ。

・6年間の身体の成長に合わせてフィットし続けるため、常に快適な背負い心地が続く。

・一方で、油性の汚れは染み込みやすいので注意が必要。

ランドセル選びでは、つい色やデザイン、軽さといった目に見える部分に注目しがちです。
しかし、6年間という長い時間を共にするパートナーだからこそ、お子さまの身体に直接触れる部分の素材にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
ソフト牛革の持つ優しいフィット感と快適性は、きっとお子さまの毎日の通学を力強く支えてくれるはずです。

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