山形新聞に【光るランドセル】が掲載されました

 

3月21日は「ランドセルの日」

2021年3月21日朝刊

ランドセル機能アップ

県内、早くも22年用の商戦スタート

県内のランドセル商戦は年々スタート時期が早まり、今年は各店で早くも2022年春入学児童用の売り込みが始まった。インターネットで情報収集し2~3月中に動きだす保護者がおり、販売側もそれに合わせ早めに態勢を整えている。ランドセルは楽に背負えるよう年々、重量が軽くなり、機能性、デザイン性も向上している。
以前は4~6月に販売を始めるブランドが多かったが、近年は2~3月に前倒し。6年間使うため品質にこだわる保護者が多く、山形市の老舗かばん店「カバンのフジタ」などが扱い、専門職人が手掛ける高品質な「工房系」の店への注文が早い。

同社はネットで3月1日から受け付けを始め、店頭では同22日から受注。5万~9万円台のラインアップだ。紙版カタログは前年に比べ、1カ月半ほど早く2月半ばには品切れになった。藤田宏次社長は「動きだしは年々早くなっている」と実感を語り、藤田宏基専務は「『子どもに良い物を買ってあげたい』との思いから、選択肢の多い春前から動きだす人が増えた」とし、ピークをゴールデンウィーク頃とみる。

同社は65年以上ランドセルを扱い、2011年には軽いキューブ型を開発した。以前は加工しやすく軽い人工皮革製が主流だったが、今は丈夫で体になじみやすい牛革製が人気だ。同社は体に触れる肩ベルト裏と背当てが牛革製の物のみを扱い、藤田社長は「牛革は体になじむと軽く感じる」と話し、こだわりの商品は全国から注文が入る。「光るランドセルはデザイン面、安全面の両面で人気が年々向上。同社は18年用に投入した男児向け「サンダーウイング」に続き、21年用に背当てが黒の「レインボーフォース」も出した。

22年用は業界で初めて牛革製の光るランドセルを投入し、男児向け「Black caps FLASH(ブラックキャプス フラッシュ)」、女児向け「Petit Heart(プティハート)」を発売した。一方、イオンリテールは県内7店舗で5日から予約受け付けを始め、4月から売り場を広げて受注する。売れ筋は毎年5万~6万円台。

国のGIGAスクール構想に対応し、21年用からタブレット端末ケース付きを投入し、22年用は軽量モデルを用意した。一昨年の20年用商戦まではお盆が最盛期で、帰省した孫が祖父母に買ってもらう光景が見られたが、担当者は「東京五輪期間中は観戦のため外出を控える人が増えると見久込まれ、ピークは五輪前の夏前になるもしれない」と予想した。

(菅原武史)